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それでも…
男に抱かれて眠る事を覚えてしまえば
そうしたい夜もある
SEXの快感も嫌いではないけれども
無性に体温が欲しくなる…
「また会えたね。高邑さん」
「同じ会社ですからね…佐伯さんは煙草吸わないんですね」
喫煙スペースの無い自動販売機
この間と同じ香りがする
「ああ、止めたんだ。前の彼女が煙草が嫌いだって」
そう言って楽しそうに笑う
「そうなんですね…」
「聞いたわりには興味なさそうだ」
「そんな事ないですよ。少し意外だなって思ってますけど」
「意外…どんな風に?」
「オンナに振り回されるタイプには見えませんから」
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