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嘘吐きっ!
本音を言うと、もうこの場所に居ることさえ嫌なのにっっ!!
誰かに笑顔を作って誰かの作り笑顔を受け取って、そしてまた笑って、そんな気持ちを偽って楽しくもない時間を楽しんでいるように見せて……本当に無様で仕方ない。
「逃がしてくれるんでしょう? だったら早く逃がしてよっ! 今すぐここから連れ出してっっ」
気がついた時、そんなことを口にしていた。
でもすぐに、
「いいですよ」
と返ってきた言葉に、顔を上げて思わず目を見張る。
そこには2つのドリンクを手にした彼の姿があった。
「どっち飲みます?」
「どうして?」
「あまりに張り切りすぎたからそろそろ喉が渇く頃だと思って、買って来たんです。……っていうかお姉さん。1人で食べるの禁止ですよ? オレもメチャクチャ腹減りましたもん」
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