自己嫌悪

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 目を開けると、もう日はすっかり昇り辺りは明るくなっていた。  自分の部屋ではない。  でも確かに見覚えるある場所だった。  まだ抜け切らないお酒のせいか頭がボーっとして上手く働かない。  ただ分かるのは鼻に衝くようなアルコール臭と食べ物の匂い。  それが絶妙に入り混じり締め切られた部屋いっぱいに充満していた。  その匂いで軽くえづきそうになり、慌てて窓を開け放つ。  私の気分とは裏腹に憎らしいほど晴れ渡った空。眩しさに目を細め太陽から目を反らす。 「何?眩しいんだけど……」  おばあちゃんか!?っと突っ込みを入れたくなるような理恵の声にやっと自分の居る場所を把握することができた。  ---ここは理恵のアパートなんだって。  言われてみると微かに理恵のアパートに上がりこんだ覚えがある気がする。  振り返り改めて部屋を見渡すとベッドの下に雑魚寝状態の亜希子と理恵の姿。  どうやら私が理恵のベッドを占領してしまったようだ。 .
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