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「ごめんね、ベッド占領しちゃったみたいで……」
蘇る昨日の記憶。
吐いて潰れて---かなり2人に迷惑かけてんだろうなと想像がつく。
「いいよ、お互い様だし。それより何で普通なのよ」
手を合わせ謝る私に気だるそうに身体を起こした理恵が呆れた声を上げる。
私にはその意味が理解できず、不思議そうに首を傾げ見返す。
「だから二日酔いとかないわけ!?」
辛そうに頭に手をやり顔をしかめる理恵の姿にやっと言いたい事が理解できた。
そういえば、あんなに呑んで吐いたわりには平気だと。
「うん、何とか」
辛そうな理恵を目の前に言葉を濁し誤魔化す。
昔から二日酔いとは無縁な私。
基本、深酒はあまりしないが、そういえば学生時代も一度も二日酔いになった覚えはなかった。
「そりゃいいね」
理恵は恨めしそうに呟くと倒れこむようにまた布団へと逆戻り。
隣の亜希子に関してはさっきからピクリとも動かず爆睡状態だ。
そんな2人を見ていると散々迷惑をかけてのは私なのに変に元気で何だか申し訳なくなってきた。
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