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「今コーヒー以外切れてるから我慢して飲むかコンビニで買ってきて」
苦笑いで返す私に理恵はアッサリと外を指差す。
コンビニは理恵のアパートから歩いて5分。
遠くはないが面倒くさい。
でも只でさえ苦手なコーヒーを空きっ腹に入れるのはキツい。
「分かった、コンビニ行ってくる」
ため息混じりに答えると財布と携帯を手にコンビニに行こうと靴を履く。
「あ、ついでにパンかおにぎり……サラダ的なもの買ってきてね」
どうやらこれが目的だったらしい。
迷惑をかけた上、泊めてもらった私には言い返すこともできず
「分かった」
渋々返事をすると理恵は満足そうな笑みを見せ「よろしくね」と自分は風呂場へと消えていってしまった。
「いってきまーす」
私はワザと棒読みで言うと重い足取りでコンビニへと向かった。
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