止められない想い

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 理恵と会ってから10日後。  とうとう待ちに待った日がやって来た。  その間、篤くんとは変わらずメールのやり取りはしてはいたが、触れる内容は理恵たちの事とお店の場所と時間。  私の浮かれた気持ちが篤くんに悟られないように必死に堪えながら迫り来る日を楽しみにしていた。  理恵をダシにしたのは悪いとは思うが、2人が上手くいけば良いと思っている。  それでも拭い去ることのできないくらいの心苦しさはあったが、"会いたい"って気持ちは日に日に増すばかり。 「緊張するー」  例によって例のごとく私たちはお店の化粧室で最終チェック中。  さすがに私まで張り切っていると変に思われるからさり気なく鏡を見る程度で我慢した。 「何回も2人で会ってるんでしょ?今さら緊張してどうするのよ」  らしくない理恵に笑ったが、内心こっちの方が心穏やかではない。  何か理由をつけないと会えない分、私の方が理恵以上に今日の事を楽しみにしていた。 .
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