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駄目だって……
これ以上深入りしちゃ駄目だって……
自分でも分かっているのに止めることができない。
また何事もなかったかのように"友達"のフリをするの?
向こうだって私が"友達"
として見ていないって事くらい分かっているはず。
それなのにこんなメールはズルイって思うくせに、そのズルさも嬉しく思う私がいる。
あれで最後だと思っていただけに予想外な篤くんからのメールは驚きと共に、また私の鼓動を速鳴らせた。
---ずっと後悔していた。
あの時、我慢しきれずその場の気持ちと勢いで出てしまった行動に。
あれがなければ、もしかしたらまだ篤くんと楽しくメールや電話をしていたのかもしれない。
こんな風に寂しさを誤魔化すように無理に予定を埋めることも笑うこともしなくても良かったのかもしれない……って。
あんなに嫌だったのに篤くんと連絡が取れなくなってからは苦しくったってもいい、近くに感じていたいって思っていた。
---馬鹿な私。
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