戸惑い

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 篤くんのメールを読み返してしまう自分が嫌で特に用もないのに友達にメールし、それを埋めてゆく。  篤くんからのメールが埋まっていくにつれ、少しずつだが気持ちが楽になっていくようにも思えた。  でも思い切って削除することも電話帳から削除することはできない私。  結局、篤くんへの想いは引きずったまま、意識的に忘れようとしているだけにすぎなかった。  それでも他に方法は見つからず、私はまるで流れ作業のように一人で考えてしまう時間をも埋めていく。  何年ぶりだろう……  こんなに誰かを真剣に想うことができたのは。  意外と子供の頃の方が純粋に深く人を好きになっていたのかもしれない。  とりあえず気が合ったから付き合って見る。  付き合って見なければ、その人の良さも見えないかもしれない。  友達に彼氏が出来たから私も作らなきゃ。  ---なんて最近の私はずっとこんな感じだったかもしれない。  ただその人のことが好き……  この人じゃなきゃ駄目!みたいな強い想いはいつから無くなったんだろう。   .
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