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カラオケの騒音の中から開放され静かになったせいか、異常なまでに速い心音が鼓膜まで刺激しだす。
何で今さら……
篤くんの名前を見ただけで動揺しすぎて見えたはずの内容が見えなかった。
早く知りたいのに携帯を開く勇気がない。
早く知りたいのに知りたくないとも思う。
もう一欠けらも期待は持っていないが、これ以上傷つくのが怖かった。
－－－でも開かずにはいられない心情。
私は呼吸を整え意を決して携帯を開き見る。
「えっ……」
私は携帯に書かれている文字を見て声を漏らさずにはいられなかった。
その文字が一体何を意味するのかが今の私には理解できない。
何故今さらそんなことをメールしてきたのかも分からない。
分からないだらけの篤くんからのたった三文字のメール。
そこには『元気？』－－－とだけ書かれていた。
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