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「文美?こんな所で何してるの?」
不意に背後から声をかけられ飛び上がりそうになりながら振り返る。
「あ、さっきのメールの返事を送ってたの。もう戻るよ」
素早く携帯を閉じ、部屋を出てきた亜希子とはすれ違いに部屋へと戻った。
中に入るとまた騒々しい音の世界。
その音が……
友達の異常までなテンションの高さが……
私にはちょうど良かった。
今……
一人になっちゃうと私はきっと泣いてしまう。
みんなと騒ぎ笑っていないと耐える事のできない。
私はこのメールをどうしたらいいの?
自分では出すことのできない答えに胸が大きく揺さぶられ自らを追い込んでしまう。
でも本当は分かっていた。
---篤くんからのメールを無視できない自分を。
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