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何だろう……
幸せそうな2人を見ているのに、何故かすごく寂しくて虚しい気持ちで胸がいっぱいになる。
篤くんが目の前に居ることだけでも嬉しいって思わなければいけないのに……
会うと余計に寂しくなるなんて変な私。
自分の気持ちを隠すように……
誤魔化すように……
私は無駄にハシャギ、笑い、そしてお酒を飲む。
---これじゃ、少し前のコンパの私と変わらない。
笑えば笑うほど胸がひしひしと締め付けられ、呑めば呑むほどテンションが下がっていくような気がした。
「どうした?大丈夫?」
耐え切れずトイレに立った私の後を追うように来た理恵が心配そうに様子を伺ってきた。
「ううん、何でもないよ。ちょっと呑みすぎちゃったのかも……」
火照った頬を冷やすフリをして微かに潤んでしまっている目を誤魔化した。
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