偽りの幸せ

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 久しぶりに目覚めの良い気持ちいい朝。  昨日のことがあまりにも信じられなくて……  あまりにも幸せすぎて……  一瞬夢だったんじゃないだろうかと不安に感じてしまった。  でも携帯を開き篤くんのメールを確認すると、やっと夢じゃなかったんだとホッとすることができた。  でも決してこの幸せを誰かに言いたくても言うことができない。  もし篤くんに彼女がいなかったら私は迷わず理恵たちに喜びのメールを送りまくっていただろうな、とフッと思ってしまうと少しだけ悲しくなる。  それでも今の私は篤くんと気持ちが通じたことが凄く幸せで……  篤くんの言葉を信じ、もう少し我慢しようと自分に言い聞かせ自らを宥める。   彼女には悪いとは思うが、篤くんの話が嘘ではなければ上手くいっていないらしいし、時間の問題。  まるで他人の不幸を待っているような感じは否めないが、それでも尚私は今の気持ちを優先したいって強く思ってしまうくらい篤くんのことが好きで好きで堪らなかった。  何で?  いつの間に?  自分に問いただすが答えは見つからない。  ただ分かるのは"好き"って気持ちだけ。 .
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