好き…

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「ごめん、こんな所で……」 「ありがとう」  そう言って手渡してくれたのはコンビニで買った缶コーヒー。  私達はコンビニ側のベンチに微妙な距離を保ち座っていた。  さっきは会えた事が嬉しくて……  篤くんの言葉が嬉しくて……  思わず感情任せに走り抱きついてしまった事が今更になってずごく恥ずかしくなっていた。  勝手に期待して突っ走ってしまったが、篤くんはただ"会いたい"と言っただけで、何のために会いたいのかは言っていないことに気づいた。 「さっきはごめんね……抱きついちゃったりして。私どうかしてた」  横で缶コーヒーを開ける篤くんに頭を下げる。 「謝らなくていいよ。俺は嬉しかったんだから」  篤くんの言葉に下げていた頭を上げ見ると、嬉しそうに目を細め私を見ていた。  久しぶりに見る篤くんの笑顔に私の胸が跳ね、心がぐらぐら揺れまくる。  篤くんの話を最後まで聞いてもいないのに期待しちゃ駄目だって分かっているのに期待してしまう。  聞くのが怖いくせに早く知りたいと思っている。 . 
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