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「…捻転の可能性が高いかな」
エコーの画面を見つめ、先生が言った。
「捻転…そんな…」
言葉が詰まり、震える唇を手で押さえる。
「エコーだけじゃ100%とは言えないけど…」
河合先生は考えながら言葉を止める。そして一息つくと、
「神崎さん、今までの経過、痛みの状況からしても中で何かが起こってるのは確か。このまま腫瘍切除しようか」
そう言葉を繋げた。
「先生…私の卵巣取っちゃうの?」
「正直、エコーやCTだけでは判断出来ないの。もしかしたら、部分的に残せるかも知れない」
「…中を見てみないと分からない?」
「そうだね…。捻転を考えると緊急を要する状況だね」
「…オペが4日早まったって思えばいいのか」
痛みを堪え、苦笑いを作る。
「神崎さん、頑張ろう!私も、精一杯頑張るから」
河合先生は頷きながら私の肩を擦った。
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