第2話

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おはようございます、皆さん。 ほ、ホモ高に転校してきて、2週間が経ちました。 未だ、それらしき者には会わずに済んでいる。本当に、ホモ高なのかな。 インターネットで検索で知った情報だし。 まあ、俺がイケメンでも無ければ可愛い顔でもない。しいて言えば、フツメン。 だから、襲われもしなければ、遭遇もしない。納得。 背伸びをしながら、俺はあくびをした。 「んっ……良く、寝た」 取り敢えず、今日…アルバイトを探しに行こう。確か、ここの静芳(せいほう)高等学校は、アルバイト大丈夫だったはず。 だから、休日であるこの日を使って探す予定。 コンコンと、ドアを叩く音がした。 「はい」 「おはよう」 「おはよう、寺下くん。今日は、どうする?」 「…ここで、食う」 「うん、わかった」 取り敢えず、俺は顔を洗い歯磨きしてから朝食に取り掛かる事にした。 食パンと目玉焼き、ウインナー。野菜たっぷりのコンソメスープ。 俺お手製の手作り苺ジャムか、バターを用意。 デザートに、苺シャーベット。 ふと、思った。俺、食堂のご飯食べた事ないことに気づいた。 気づいたら、料理作るのが当たり前になりかけていた。 たった、一週間で。 パフェの為にも、バイト探さないと。 「出来た。寺下くん、運ぶの手伝ってくれるかな?」 「了解」 「ありがとう」 「おう」 料理を作るのは俺で、後片付けは寺下くんの役割りのなりかけ始めている。 何だか申し訳ない気持ちはあるけど、嬉しい気持ちが勝る。 「「頂きます」」 インターフォンが、鳴った。 「お、俺、行って来るね」 「いや、俺が行く」 「あ、ありがとう…」 そう言って、寺下くんは玄関に向かった。 俺は、食パンにジャムをたっぷりとのせた。 「ん、美味しい」
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