夢と魔法 第1話

失われた魔法

拾い上げると古い紙だった。

風『なんだこれ。』
恵理『トウキョウディズニーランドって書いてあるよ。』

たかし『なんだそれ。東京にそんなもんあったけ？』

カンナ『聞いたことないよ。』

風『なんかおもしろそうだな。調べてみるか。』

目次を見て探してみたがトウキョウディズニーランドという場所は見つからなかった。

風『ディズニーランド。んーどっかで聞いたようなー』

オーナー『なんだディズニーランド知らないのか？』

風『オーナー。みんな、俺のボス、ブラックパールのオーナー。』

オーナー『どうもみなさん。ブラックパールへようこそ。キャプテンの宇尾流斗です。』

四人『どうも。』

恵理『なんかおもしろい社長さんだね。』

たかし『オーナーさんはここがどこか知ってるんですか？』
オーナー『もちろん。これはトウキョウディズニーランドとあるが、場所は千葉にある。』

風『千葉？』

オーナー『そう。このテーマランドは世界中にあったんだ。誰もが童心に戻り、夢と魔法を手に入れられる世界。それがディズニーランド。』

カンナ『でも千葉なんだから千葉ディズニーランドじゃないの？』

オーナー『まぁ最初はみんなそう言ったが、日本で一番有名な場所は東京だろ。千葉ディズニーランドじゃ呼びにくいにし、覚えにくい。だから日本の中心、東京を着けたんだ。』
たかし『へぇ。』

風（夢と魔法。）

オーナー『どうした？風。』

風『いや、なんでもないです。で、今もあるんですか？ここ。』

オーナー『いや潰れたよ。』

恵理『夢と魔法の国なのに？』

オーナー『世界中で一番儲かってる場所だったのに、何故か急に閉園したんだ。』

たかし『不思議な世界だったから、潰れ方も不思議だな。』
風『場所はどこにあったんですか？』

オーナー『えーと、千葉の舞浜という所だ。今は廃虚になってるはずだ。』

スタッフ『オーナー！』

オーナー『おっと、仕事だ。じゃみなさんごゆっくり。風、今日はみんなにごちそうしておいたらから、また来てもらうようにしてくれな。』

風『ありがとうございます！』

たかし『ってことはタダ？』

風『だってさ！また来てくれよな！』

恵理『わぁーい！ルナ、カンナ、ケーキおかわりしよっ！』
ルナ『まったくー』