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風『ここがアドベンチャーランドか。ん?あの人だかりはなんだ?』
一つの建物にたくさんの人が並んでいる。
近づいていくと、看板に『パイレーツオブカリビアン』と書いてあった。
風『オーナーの好きな映画だ。そうか!この映画を作った会社がディズニーなんだ。だからディズニーランドって聞いた時に、はじめて聞いた感じじゃなかったのか。』
とりあえずその列を横切り、隣にあった店に入ってみた。
(ジャックスパロウの船・ブラックパール)
風(これは、オーナーの部屋にあった模型と同じだ。)
夢の中とはいえ、風はだんだんわくわくした気持ちになってきた。
(ジリリリリ、ジリリリリ)
急に真っ暗になり、パッと目を開けると自分の部屋に戻っていた。
風(こんなはっきりとした夢は見たことがない。)
キャラメルの甘い香りがまだ鼻の中に残っているような気がした。
目覚ましをとめて、バイクにまたがり、千葉へむかった。
近づくにつれて車が段々少なくなってきた。
風(きっと夢に見たあの頃はこのへんもたくさんの車が走っていたんだろうな。)
そんな事を思いながら走っていると、道の隅っこにランドという看板が倒れていた。
右に曲がると、大きな看板が見えた。
錆び付いていて、文字がよく見えないが、ランドという文字がくっきりと見えた。
バイクを止めて入口に近づくと、鎖で頑丈に固めてある。
だが乗り越えようと思えば、行ける高さだった。
風(入るしかない。俺はきっと呼ばれたんだここに。)
誰もいない事を確認し、足をかけ、よじ登る。
風『よっと!』
持ってきた地図を広げて、とりあえず夢で見た場所に行ってみる事にした。
風『この入口がワールドバザールか。』
いかにもアメリカという建物が並んでいる。』
ワールドバザールを抜けて左に曲がると夢で見た場所についた。
風『ここか。』
同じ場所に立ってみる。
夢で見た風景とはまったく違う。
建物には草がかかり、窓には蜘蛛の巣や誇りがたくさんあった。
たくさんの人がいた夢の中とはまったくの別世界だ。
まるで世界が滅び、一人生き残ってしまったという感じだ。
パイレーツオブカリビアンのアトラクションの中に入ってみる。
中にはボードがいくつか並んでいた。
風(このボードで回るのか。)
けど、水はなく、歩いてアトラクションの中に入ろうとしたが、まっくらで先に進めそうになかった。
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