★虹☆

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美優ちゃんは笑いながら、首筋に触れた。私のキスマークのことを無言で暗示している。 私の弱味を握っているつもりだ。 アランとコンビニで遭遇したパパ。私とアランのことを知れば、パパはきっと半狂乱だね。 もう終わってしまった恋。 …ううん、まだ終わっていない。 私の片思いは… ずっと…ずっと…続くの。 階段を上がり、自分の部屋に入る。カーテンを開けると、空にポッカリと月が浮かんでいた。 「アラン…」 月を見ていると、自然に涙が溢れ頬を伝った。堪えていた気持ちが、溢れ出す。 「アラン…寂しいよ」 私の声は… もうアランには届かない。
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