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「北斗どーしたんだよ」
「フラれた」
「は?マジか?あはは、お前がフラフラしてるからだぞ。彼女に文句言えねーな。彼女何だって?」
「俺とはただの幼なじみで、好きなのはアイツなんだってさ」
「くくっ、確かに星野の弟は超イケメンだからな。お前の敗けだ、諦めろ」
「くぅぅー…」
悔しがる横田君の頭を、舞はヨシヨシと撫でる。
「失恋の特効薬は、新しい恋だよ。うふっ、私今彼氏募集中なの」
舞ったら、積極的だな。
「彼女に手を出したら、真下先生に獄門張り付けにされるぞ」
「やだ、石田君。パパなんて怖くないから、平気平気」
「お客様、お部屋にご案内します」
店員に案内され室内に入った横田君は、マイクを独り占めし、失恋の痛手で完全に壊れている。
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