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「美希、ほら歌おうぜ!」
流星に手を掴まれ、マイクを渡された。
「ほら、ストレス発散。いつまでも過去を引きずってんじゃねーよ」
アランとの秘密を知っている流星は、私に気をつかい慰めてくれる。本当に優しいな。
二時間カラオケで過ごし、渋谷駅でみんなと別れた。
流星と愛梨奈は自宅が近いこともあり二人で仲良く帰宅した。
「流星頑張りなよ」
「ばーか」
照れくさそうに笑う流星。
流星が女子にモテる理由が、やっとわかった気がする。外見だけじゃなく、内面もイケてるよ。
――目黒駅で電車を降りた私は、駅前のコンビニで缶ジュースを買う。
ボーッとしていた私は、振り向きざまに誰かにぶつかる。
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