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「そうだな。でも俺は葉月の担任だ。夜遊びは容認出来ない」
「夜遊びって、友達とカラオケに行っただけだよ」
「花菻高校の男子とか?」
「だから、私が誰と遊んでも滝沢先生には関係ないでしょう」
「葉月…俺は…」
アランは言葉の途中で、唇を噛み締めた。
――と、その時…
「美希、どうかしたのか?」
聞き覚えのある声に、体が飛び跳ねる。声の主に視線を向けると、コンビニの入口にパパが凄い形相で立っていた。
アランの手は、私の手を掴んだままだ。
一瞬、時が止まり…
緊迫した空気が流れた。
「パパ…」
「美希、どうした?君、うちの娘に何をしている」
アランは目を見開き、私とパパの顔を交互に見た。
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