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「お父さん!?はじめまして。私は鈴蘭女学院高校の教師で滝沢と申します。美希さんの担任です」
「鈴蘭女学院の先生?はじめまして。私は美希の父親です」
パパの鋭い目は、私を掴んで離さないアランの手を睨みつけている。
アランはその視線に気付き、慌てて手を離した。
「すみません。コンビニで偶然葉月に会い、帰宅が遅い理由を問い質していました」
「そうなの。滝沢先生に叱られてたの」
「そうか」
パパの声は低く、いつも以上に怖い。
「美希、帰るぞ」
「パパ、何か買いに来たんじゃないの?」
「もういい。帰るぞ」
パパは私の手を掴むと、缶ジュースの代金をレジで支払い、コンビニを出る。
アランとパパが遭遇し、私の心臓はすでに爆発寸前だ。
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