赤を通り越した何かを感じる館

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帰り道 真言「なぁ、秋」 秋「なんだ?」 俺と真言の二人で湖の近くを歩いている時のことだった 真言「本当に封じられてんのか?」 秋「そんな嘘を言うか?言ってなんの得になる」 真言「お前、前に言ってたじゃねーか、騙すのはまず味方からって」 言ってたな ただ、それは騙す相手がいるのが前提だからいないのにしてなんになるってやつだ 秋「なんでか、知らんが油断してたのもあったんだろうな。気がついたら封じられてたんだよ。どうしようもないんでな。今の状況じゃ」 真言「湊とか、心配してるぞ」 秋「んなのわかってるつーの」 みなっちゃんにはもう心配かけたくはないんだが、流石に戻れないんじゃどうしようもない 何より戻ってはいけない気がするしな 真言「Qは死んでたしな」 秋「やっぱ消されたんだろうな。あいつ弱いしな」 真言「ひっでぇいいようだな。そういや、あいつ気になることを言ってたな」 秋「……なにをだ?」 真言「霊夢のことを博霊の巫とか言って、消す対象みたいな発言をしてたな」 秋「……なおさら、戻る気が失せたんだが…」 心配で戻るのに抵抗がでるわ なんて、真言と話してる時に 「あら、そんなに戻りたいのなら、今すぐ戻して差し上げますわ」 声が聞こえた 秋「誰だ?どこにいる」 「ここですわ」 と出てきたのは金髪の傘を持った女性だ ただ、出てきたのは空間の間からだ 真言「なんだ、Qの仲間か?」 「違いますわ。貴方達の会話が気になったから現れただけですわ」 真言「ますます、怪しいな」 秋「怪しいとかはどうでもいい…どの辺の会話が気になったんだ?」 「あら、詳しく聞かせて貰えるのかしら」 秋「ただ、条件がある。こっちの質問にも答えてくれ。ただ、不利になると思うなら答えなくてもいい」 「私の方が得がある条件ね」 秋「別にお前が不利になるような隠し事はないからな」 「あくまで、敵ではないというのかしら」 秋「そーいうこった」
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