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すごくすごく好きで大好きで、見ているだけで幸せになれる恋をしていた。
でもね? もう、それだけじゃ物足りない。
ギュッと抱きしめたくなって。
チュとキスしたくなって。
アハッって見上げて笑いたい。
「武ちゃん!」
大きな声で名前を呼んで3回目。
無言で振り返った武ちゃんの顔は不機嫌そのもの。
そんなに怒らなくてもいいじゃない。
怒らせたのは、多分あたし。だけど、ぷぅっと頬を膨らませたのもあたし。
「はぁー。何で梓衣がすねてるわけ?」
いつも折れるのは、武ちゃん。
それなのに、あたしはまだすねたまま、
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