Four years ago 井ノ山 響

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聖さんに担がれて、この花の香りがする家に戻ってきた。 ……多分。 だって目隠しされて分かんねぇし。 聖さんの髪がしっとりしてるから、お風呂に入ったんだと分かった。 ゆっくりとベットに寝かされた。 なんだ軟禁場所が移動しただけじゃん。 「聖さん、明日の仕事の準備とか大丈夫? 俺がこんなんで手伝えないけど」 わざと俺が何でもやってきた。 そらみたいに俺に依存して欲しくて。 俺が居なきゃ何もできなくなるぐらい、うんと甘やかしてきたんだ。 「ふふ。確かに困りました。けどね、この先ずっと君が居なくなるなら、明日から困るのに慣れなくてはいけませんね」 「……聖さん?」 ゆっくりと俺のブラウスのボタンを外していく。 スルリと、ブラウスは肌を流れて、縛られた腕で止まった。 「今日は、縛られてますから僕がシてあげますね」 首から胸にかけて聖さんの指が俺の肌をなぞった。 ぞくぞくする。 花に酔わされる。 嗚呼、敏感に反応してしまうんだ。image=478230647.jpg
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