第1話

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俺は今、丈夫なロープと脚立を持って郊外の牧草地の小高い丘の上にある大きな木の前にいる。 ここは小さい頃幼馴染み達とよく昆虫採集に来ていて、街が一望出来るお気に入りの場所だ。 季節は秋、夕暮れの街の家々からちらほら灯りが灯り始めた景色を見ながら俺は 「生きるのに疲れたな…」 とため息混じりに独り言… そういえば昔、生きるのに疲れたて言ったら、 「ふざけんな!二度とそんな事言うな!!」 なんて幼馴染みに怒られたな…… て事を走馬灯のように昔を思い出した。
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