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「へぇ、それじゃあ、今回はどんなのを召喚したんだ?」
「猫です。あ、猫と言っても、尻尾が二つに分かれていたので。あれは猫又ですね。漸く、妖怪を召喚する事が出来たんですよ」
勿論、猫又と言っても、見た目はまだ生後間もない小柄な猫(といっても、猫又は元々猫が年を取って化けたものであるが)であり、使役するにしても何の役にも立たないだろう。
しかし、妖怪は妖怪。
今までは、妖怪とは異なるものを召喚、若しくは何も召喚されないなどしばしばあったが、妖怪が召喚できたという事は、例え失敗であっても、大きな前進と言えるだろう。
だが、猫又と聞いた卜部は、肺の中の空気を全て吐き出すかのように盛大に噴き出した。
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