偽録

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 あれは、忘れもしない、私が12歳になった頃の話しである。  陰陽師の家系で育った私は、父と母と同じく陰陽師となる為の試験を行った。  卓上の勉に関しては全く問題は無かった。  しかし、私にとって、運命を大きく分けた事件は此処から起こったのだ。  試験官が用意した式神の討伐。  今回の最終試験がそれだった。
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