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雷牙ったら何を考えてるのかしら。私に何を求めてるの?元カノとしたって何もならないじゃない。
「欲求不満なの?」
「いや」
「何を考えてるのか、さっぱり分からないのだけれど」
「何も考えてねぇ」
雷牙はロビーへ向かう途中不意に歩みを止めた。何事かと思った矢先雷牙は不意に私の手を取り握った。
手を繋いだ状態で再び歩き始め思考が低下して行く。何、これ。どうして手なんか繋ぐの?
「…ちょっと…離して」
雷牙はうんともすんとも言わず口を閉ざしたまま、自動ドアを横切りロビーへと入った。
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