序章

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広木「ああ、うん。君って中学生くらいに見えるけど、 しゃべり方が妙に落ち着いてるなって思って。」 私「記憶がないのと関係してるのかもな・・。」 広木「そうだね・・そうかもしれないね。」 何だか広木の返事にも違和感を感じた。 広木「ここには食料も寝る場所もあるから、 安心して過ごすといい。」 優しく言ってくれたが、 私は自分の正体が知りたいと思った。 広木「精神的にダメージを受けると、 記憶がなくなるって聞いたことがある。 もしかしたら相当なショックを受けたのかもしれないね。」 私「早く記憶を戻したい・・。」 広木「焦らない方がいいよ?しばらくしたら思い出すよ。」 私「それは解るが・・もどかしい・・。」 広木「僕たちの調査で手掛かりが見つかるかもしれないよ?」 私「そうだといいが。」 この嫌な気分から解放させてくれ。 そう思った。
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