私は終焉る

2/2
前へ
/10ページ
次へ
躯を切り刻んで思う 架けましょう 消えない十字架を 誰に祈っても 血は流れ逝く 傷痕 そっと口づけすれば 私は私ではなくなるのでしょう 紅い叫びは 空の底へと沈んでしまう 神様も見落とした 一滴の血液 今度は 雨となって降らせたい 洗礼めいて ほら 虹が架かって終焉る 私は 血を流して終焉る 終焉らないのは 大嫌いな此の世界 天に神様が在るならば 彷徨う影となって 逝きたい 生きたい… ほら 灰色の空が広がった 其の時は やって来る… .
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加