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「ばあさんだけど霊力を与えてるから妖艶だったよ。異和感なかったなぁ。君もだったの?可哀そうに…」
「俺の意思とは関係無かったでしたから…それより胡蝶から何聞いたんですか?俺の家族の事とか・・・ですか?」
「まぁいろいろと・・・」
七夜が不意に興味深そうに身を乗り出して聞いてきた。
「君は私が何だと思っているの?」
「『ルシフェル』だと思っています」
「正解だ・・・すごいね。私の目的は分かったかな?」
「わかりません。何で若者の命を無駄にうばったりしたんですか?」
「無駄じゃないよ。戦うには体力のある若者がいいだろ?魂は抜けて失くなっていても身体は若いんだからなかなか倒れないだろ?君だって闘って分かってるはずだ。奴ら強かっただろ?」
「くそっ!アンタって人は反吐が出るぜ」
「何とでも行ってくれ、ふふふ。人形達に黒魔術をさせて学園を傀儡だらけにしようと思ってさ・・・自分の兵隊を増やしたかったからね。
なにせ私は黄泉の国の王だからね。ゾンビ軍団を作って国の転覆でもしてやろうと思ったよ」
「アンタの目的は日本の転覆か?」
「いや、人間の淘汰だ」
「アンタも人間だろうがっ!」
「人間は私だけでいい」
「自分が神になるとでも・・・」
「そうなりたかったね。強くなりたかった・・・なのに影は所詮影だ。私に従うモノなどゾンビか魔物だけだよ」
「胡蝶や僧都を操っているのはアンタじゃないのか?」
「私じゃ人を動かせないんだよ・・・残念ながら・・・私の計画は学園の生徒を傀儡にして日本を乗っ取り国の王となる事だ。100年の時を超えて操る事は不可能だろ?」
「屋敷の白の集団を見た事はありますよね」
「ああ、あるよ」
「4人いますよね?」
「そう、よく調べたね。あいつら天使を名乗ってる・・・おこがましい。自分たちが天使だと?神に近い存在だとい言いたいらしい」
「アンタだって同じ様なもんだ」
「まぁ、そうだな。悪魔はもともと天使だからな」
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