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白兎が気を使って自分が話す様にして落ち着かせるように背中を擦ってくれた。
「靫の存在は想定外だよ。有栖の光を受けて闇を負うのは自分だと思っていたのに、靫が有栖の闇を受け持ち始めた」
「私の力はどんどん靫に削がれるし、最後は君たちに私の作った帝国を全滅に追いやられわけさ・・・靫の存在は忌むべきものだ」
「貴方が出ていけばよかったじゃないですか?俺らが闘っていた時ずっと傍観していたのは何故です?」
「君たちと違って武器が無いんだよ」
「だって鎌が・・・デスサイズ」
「ああ・・・あれは死神の持ち物だからね。一度死にかけてね・・・地獄門を通って地獄にも行ったんだけど死ねなかった。私は死の神だから狩る事は出来ても狩られる事はなかったよ。その時に黄泉の王の象徴であるデスサイズを貰っただけで死神(Grim Reaper)は魂の保管の管理をしているだけなんだ。闘う能力なんてないのさ。
戦いで言えば須佐之男が一番能力が高い」
「有栖を助けたいんです。力を貸して下さい」
その場で土下座していた。それには七夜もびっくりして固まってしまった。
「オイ、コイツ黒の集団の親玉だよ。仲間になってって・・・・そんなっ!!」
「まぁ、私の野望は君たちに壊されたし、このまま天照の光を食いつぶされるのも惜しい。協力するか・・・」
「ありがとう、七夜さん」
七夜はどんな企みがあるにせよ。能力者の力が必要だった。
「大天使は誰かわかりますか?」
「君らはどのくらい知ってるの」
「胡蝶がガブリエルだと。あとはミカエルとラファエルとウリエルがいるということぐらいで」
「たぶん私がウリエルだったんだと思うよ。実はうちのじいさんがウリエルだったんだけど死んじまったしな・・・だから位置からしたら私なのかもしれない」
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