最終話 チョコより甘いキスをして!

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 エアコンとオイルヒーターのスイッチが入れられた。 「すぐ温まるから」 「あ、はい」  言われて初めて部屋が寒いことに気づいた。  少し震えているのは寒いからだけじゃない。  促され、神崎さんと一緒にチョコレート色のベッドに腰を下ろす。 「プレゼント、開けていい?」 「あ、はい」  あまりに緊張していたから、肩透かしを食らった気分。  神崎さんはバッグから紙袋を取り出して、その中のピンクの箱を取り出した。 「もしかして、手作り?」 「あ、はい」  って答えたら、伸びてきた神崎さんの手に、むにゅっと頬を抓られた。 「っいた!?」  な、何、何、何で!?  目を丸くして神崎さんを見つめる。
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