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「ごめんね、深愛ちゃん」
「謝らなくていいよ。わたしも好きな人に告白できたし」
「え?」
電話越しのお姉ちゃんがびっくりしている。
「それより、社長にお茶出しに行かなくちゃ。お姉ちゃんは今どこにいるの?」
「……秘書室」
「え? じゃあ、お茶は……?」
「深愛ちゃんが社長にチョコを渡しやすいように、と思って言っただけなの。だから、お茶出しは……」
そっか、お姉ちゃんってばわたしが告白しやすいようにお膳立てしてくれたんだ。
「わかった。じゃあ、行かなくていいんだね」
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