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「本当だからな。ちゃんと俺が守ってやる」
ちょっと赤くなった顔を背けて、窓の外の景色に目を向けた。
「フフッ、そっちに行って良い?」
向かい合って座っている観覧車の中、そう切り出したのは愛美だった。
「いいけど……」
驚く俺を気に止めることもなく、愛美は横に座って肩に頭を預けた。
「こういうの憧れてたんだ」
なんだか俺ら付き合ってるみたいじゃないか?
こんな風に甘えてくれるとは思っていなかったから、今なら上手くいきそうな気がする。
「キス……していい?」
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