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お話は、まず永遠さんが高校生の頃にさかのぼります。
永遠くん18歳、海翔くん17歳、雅樹くん22歳の頃。
そう、永遠くんはまさに進路を決める大事な時期、高校3年生の夏のこと。
クラス中が夏休み前だというのにピリピリした空気で、進学校特有の受験戦争の真っ只中といった感じ。
「永遠はやっぱり大学行かないのか?」
隣の席に座る大親友の陸は、いつも自由奔放な俺を唯一心配してくれる存在。
「まぁな。やりたいことがみつかったんだ。必要ないだろ? 陸は?」
「俺は親父の店」
「バーだっけ?」
「あぁ」
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