永遠とメガネ

37/38
1942人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
愛美の顔を覗き込めば、夕日よりも赤くなっている。 「今更聞く?」 それはOKってこと? 確かめてダメだと言われたら困るし、ここは強行突破するしかない。 愛美の頬に手を添えて、少し持ち上げると、潤んだ瞳の愛美と目があった。 今更ドキドキと早鐘を打つ心臓の音を全身で感じながら、ゆっくりと唇を合わせた。 柔らかい感触が、思考を停止させる。 キスが、こんなに満たされるものだと初めて知った。 一瞬で離れることなんて到底出来なくて、何度も啄むように口づける。 そっと抱き寄せれば、愛美も腕を背中に回してきた。 .
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!