1942人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
愛美の顔を覗き込めば、夕日よりも赤くなっている。
「今更聞く?」
それはOKってこと?
確かめてダメだと言われたら困るし、ここは強行突破するしかない。
愛美の頬に手を添えて、少し持ち上げると、潤んだ瞳の愛美と目があった。
今更ドキドキと早鐘を打つ心臓の音を全身で感じながら、ゆっくりと唇を合わせた。
柔らかい感触が、思考を停止させる。
キスが、こんなに満たされるものだと初めて知った。
一瞬で離れることなんて到底出来なくて、何度も啄むように口づける。
そっと抱き寄せれば、愛美も腕を背中に回してきた。
.
最初のコメントを投稿しよう!