永遠とメガネ

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バイト先につくなり先輩達が仕込みの手を止めて集まってきた。 さっきは気づかなかったけど、今になってあちこち痛いしアザになってる。 血まみれになった腕を水で洗い流し、先輩に手当てをしてもらってから仕込みを手伝う。 「で、何があった?」 一緒にジャガイモの皮を剥きながら、一番年が近い先輩に聞かれた。 「チャリで転けました」 「それだけ?」 いつもならちょっと指を切っただけで、大騒ぎする俺を知っているから、なんとなく疑いの眼差し? でも、チャリで転けたのは事実だし、嘘はついてない。 言ってないことがあるだけ。 .
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