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インターホンが鳴ったのは、きっかり五分後だった。
仕方なく招き入れた長瀬は、鞄ではなく紙袋を持って来ていた。
「……何? それ」
「ん? ま、いろいろ」
答えになっていない答えを返した長瀬は、いつものようにソファに直行……と思っていたのに、何故かまっすぐキッチンへ向かった。
「え、何、どうしたの?」
そんな私の声を無視して、冷蔵庫を開ける。
何かを確認して、紙袋から取り出したものたちをその中に収めていった。
「ちょっと、長瀬? 何してんの?」
よくよく見ると、それらは食材のようだ。
手早くそれらを仕舞った長瀬は、振り返って言った。
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