【第7話】近付く彼と、遠のくキミ

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  「あーもう! むーかーつーくーっ!」 思い出せば思い出すほど、きいーっと叫び出しそうになる。 自分で思っていた以上に、ストレスが溜まっていたようだ。 長瀬は私の背中を優しく撫でて、お酒を注いでくれる。 「まあ飲めよ。まだ酒はあるから」 「飲むよ! 飲むしかないよもう!」 そう言って、ぐっとお酒を流し込んだ。 長瀬が持って来た紙袋には、三本ほど日本酒が入っていたらしい。 さすがに飲み干せると考えてはいないだろうけど。 空になったお猪口に、また長瀬がお酌をしてくれる。 .
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