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「あーもう! むーかーつーくーっ!」
思い出せば思い出すほど、きいーっと叫び出しそうになる。
自分で思っていた以上に、ストレスが溜まっていたようだ。
長瀬は私の背中を優しく撫でて、お酒を注いでくれる。
「まあ飲めよ。まだ酒はあるから」
「飲むよ! 飲むしかないよもう!」
そう言って、ぐっとお酒を流し込んだ。
長瀬が持って来た紙袋には、三本ほど日本酒が入っていたらしい。
さすがに飲み干せると考えてはいないだろうけど。
空になったお猪口に、また長瀬がお酌をしてくれる。
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