【第7話】近付く彼と、遠のくキミ

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  「その元気がありゃ大丈夫だよ、お前は」 そう言って、優しい手つきで頭を撫でてくれる。 洗い立ての髪に触れるそのぬくもりは、何だか安心する。 どうしてだろう、今日の長瀬はいつもと違う。 いたわってくれる声も。 優しく触れる手も。 包み込むような空気も。 全部、私が今、一番必要なものだと思えてくる。 相手は長瀬なのに。 私を災難に導く、悪魔なのに。 なのに、今日、この時間は。 長瀬が傍にいてくれることで、私は救われている。 .
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