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……それにしても。
「……あのさぁ」
「ん?」
「なんで今日、来てくれたの?」
最初から、気になっていたことだった。
あんな風に突然来ることなんて、今まで一度もなかった。
それ以上に、私が弱っていることを見透かしたかのような行動に、胸がざわついたのだ。
一度帰ったのにわざわざまた出てきてくれて。
ご飯を作ってくれて。
愚痴に付き合ってくれて。
長瀬だって疲れてるだろうに、どうしてそこまでしてくれたのか、疑問だった。
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