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神谷さんからの誘いは飛び上がるほど嬉しいし、是非また一緒に飲みに行きたい。
メールが来ればドキドキして、あの日を思い返すと胸がきゅうっと鳴る。
恋する乙女思考になってしまうのも、無理はない気がする。
けれどそれを理由に長瀬を突っぱねられるほど、確定的だとも言い難かった。
つまり、神谷さんが好き、だと、ハッキリ言えるほど、強い感情は、まだないように思う。
何より、長瀬にそれを伝えたときのリアクションが怖い。
『良かったじゃねーか』なんて言って、優しい同期としての一面を発揮し、応援してくれるのか。
それとも、最大の弱みを握った、とばかりに悪魔の笑みを浮かべるのか。
……どう考えても、後者になりそうな気がしてならない。
かといって、この状況を打開するいい案が浮かぶわけもなく。
考えれば考えるほど、眉間のシワも深まるだけだったから、私は“深く考えない”という方法を選んだのだ。
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