第1話

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
いつもの時間に起きていつもの支度をしていつも同じ場所で過ごす 見渡す限り灰色の世界で同じ日々をおくるのだと思っていた 君をナクシテどのくらいたったんだろう? 君の声が聴こえなくなってどのくらい? 君の姿が見つけられなくて…? 何回めかの君の誕生日 いつものように過ごしていると届いた1通の手紙 久しぶり この手紙が届くころ僕はキミの傍にいるだろうか? キミに会えて僕の世界は広がった この世界にはこんなにも色が溢れているんだね 覚えてるかな?キミと一緒に行った海や温泉や遊園地…プラネタリウムにも行ったっけ?それはすごく幸せで怖いくらいに満たされた キミに会えて僕は空の蒼さと広さを知った 誰かが唄っていた…世界の全ては空で繋がっているって 本当なんだね 空を見るだけでキミを感じられる、想っていける いつかキミがふと尋ねてきた言葉 君は空が何色に見える? って、その時は答えられなかったけど 今なら言えるよ 空は…どこまでも、果てしなく、純粋な、蒼に見えるよ キミは今、何色に見えてるのかな… 僕と同じ色に見えてることを祈るよ ああ、君の空は蒼かったんだね ずっとずっと前から私は… 私のセカイは…灰色になってコワレテしまったよ 君がいないと私は…
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!