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12月１日に無事結婚式を済ませ、改めて藤堂ありさとなって出勤し始めて数日。
名前はややこしくなるから旧姓で、仕事もデスクも同僚も、何も変わらず過ごしている。
が、しかし……。
「ありさ、スカート短くないか？」
「大丈夫ですよ。電車も暖房入ってますし、会社は制服ですから」
「足見せすぎ」
膝上５センチのスカートなんて今更珍しくもないのに、最近特にヤキモチ妬きになった海翔さん。
公的にも自分のものになったのに、何を心配しているんだか。
「誰を誘惑するつもり？」
寝室で鏡の前に立つ私を後ろから抱き締め、耳元で囁きながら鏡の中の私の反応を伺う。
「誰も誘惑したりしませんよ。しても誰も引っ掛かりませんし、こんなにヤキモチ妬きの旦那様がいること、皆知ってますから」
海翔さんがアメリカから帰ってすぐに、強烈なヤキモチから皆にバラしたことを思い出す。
せっかく新しい職場に慣れて、楽しく仕事をしていたのに、あからさまに若い営業マンにヤキモチを妬いて、あっさりバラしてしまった。
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