Merry Christmas

33/39
1747人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
ニコニコとチョコレートを待っていると、猫の舌の形をした艶やかなチョコレートが姿を現した。 「美味しそう」 「だろ?」 海翔さんは1つ摘まみ上げると、箱に蓋をしてニヤリと口角を上げた。 どうして1つだけ? あぁ、海翔さんは甘いものが苦手だからか……。 なんて呑気に考えていたら、どうやら違うらしい。 海翔さんがチョコレートを口にした。 「え?」 驚いて目を見開いていると、顔が近づいてくる。 その薄いチョコレートをくわえた海翔さん、何故か色っぽくてドキドキする。 腰をグイッと引き寄せられて、魅惑的な瞳で見つめられたら吸い込まれそう。 「ん」 .
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!