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それならそれでいいが、ここまで鈍感だと遠回しなやり方では伝わらない。
もう少しストレートにいくしかないな。
そう思った矢先、彼女のマンションの前にスーツの男が見えた途端に、隣に座る彼女がソワソワし始めた。
あれが例の恋人か……。
「部長、ありがとうございました。失礼します」
「あぁ」
不本意だが、嬉々として恋人の元に駆け寄る彼女を見送るしかない。
車の向きを変え、走り出そうとしたその時、開けていた窓から2人の会話が耳に入る。
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