海翔の恋心

17/21

1608人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
それならそれでいいが、ここまで鈍感だと遠回しなやり方では伝わらない。 もう少しストレートにいくしかないな。 そう思った矢先、彼女のマンションの前にスーツの男が見えた途端に、隣に座る彼女がソワソワし始めた。 あれが例の恋人か……。 「部長、ありがとうございました。失礼します」 「あぁ」 不本意だが、嬉々として恋人の元に駆け寄る彼女を見送るしかない。 車の向きを変え、走り出そうとしたその時、開けていた窓から2人の会話が耳に入る。 .
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1608人が本棚に入れています
本棚に追加