海翔の恋心

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喫煙所のすぐそばに、自動販売機が置かれているが、缶コーヒーが苦手な俺。 ミルクと砂糖が入った上に、缶独特の匂いが苦手でもう何年も口にしていない。 窓の外に広がるグレーの空を見上げながら、今日は降るかもな、なんて思っていると、窓ガラスをノックする音がした。 振り返ると、そこにはさっき給湯室に入っていったうちの1人が、コーヒーカップを手に微笑んでいる。 「いれたてなので、よかったら」 差し出されたカップからはコーヒーのいい香り。 「ありがとう」 「失礼します」 .
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