1章 公開処刑

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そしてふと思い立ち、周囲の龍騎を見る。 カイン「あの、ジェノアって人は一緒じゃないんですか?」 ロイはああ、と思い出したように、 ロイ「執事は感知されても影響ないとか言って転移の魔法陣で先に帰ったぞ?何でもあちらでもやらねばならないことがあるとかでな。」 それを聞いてカインは少しだけ残念そうな顔を見せた。 ロイ「なんだ?何か忘れ物か?」 カイン「いや、礼を忘れてたなと思って。わざわざ俺にまで知らせてくれたから。」 なろほど、と頷くロイだったが、 ロイ「それほど急いで戻ったってことは事態はあまり芳しくないかも知れないな、もう少し速度上げるか・・・・。」 そういうと後続の龍騎に対して合図を送る。 ロイ「カイン少し飛ばすが振り落とされないようにしろよ?」 そう言ってニッカリ笑う。 それに頷いて見せると、二人を乗せた龍騎は速度を上げていく。 竜の背にしがみつきながらカインは王国にいる皆の無事を願いながら、道を急ぐのであった・・・・・・。 一方その頃。 アクリア、テックス、シエロ、フレノアの特務隊はシュレイン王国の港へと戻ってきていた。 できるだけ姿を見られまいとマント纏っている。
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